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2002年8月24日掲載
FIS
 
ワールドカップの歴史
 
  クリスタル・トロフィー
クリスタル・トロフィーと呼ばれる、
ワールドカップ総合優勝者に贈られる
ボール型トロフィー。
種目別タイトル獲得者には
一回り小さい
同型のものが贈られる。

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   スキーのワールドカップが始まったのは、1966/67シーズンから。
それまで、FIS・A級、B級と言っていたレースをランク分けし、『ヨーロッパカップ』、『ワールドカップ』にシリーズ化することで、 ファンの興味を引き、注目を集め、そして真の王者を決めようと言うものだった。
 それまで、チャンピオンと言えば、五輪や世界選手権の金メダリストを指した。 しかし、4年に1度のレースでは、フロックでチャンピオンが生まれることも多々ある。レースをシリーズ化すれば、 真のチャンピオンを誕生させ、スーパースターを誕生させることが出来る。
この考えを提唱したのは、フランスのスポーツ紙『レキップ』のジャーナリストだった、 セルジュ・ラングだった(右写真)。自転車の最高峰と呼ばれる『ツール・ド・フランス』等を長年にわたって取材して来た経験を生かし、 それから得たアイディアをスキーレースに持ち込んだのだ。
 1966年1月、キッツビューエルの大会中に、各国コーチや選手を交えて、ワールドカップの構想を発表、 その年の8月、チリで行なわれた世界選手権の開催中に承認を得て、1966/67シーズンから実行に移された。 この構想は大当たり、キッツビューエルやウェンゲンでは、コースの両脇はファンで埋め尽くされたのである。 そして、初代ワールドカップ・チャンピオンに輝いたのは、男子がフランスのジャン・クロード・キリー(左下写真)、 女子はカナダのナンシー・グリーン(右下写真)だった。ふたりは、1967/68シーズンも連覇した。 また、キリーは1968年のグルノーブル五輪で、1956年のトニー・ザイラー(オーストリア)についで、 史上2人目の3冠王となった。
S.Lang
ワールドカップの父と呼ばれた   
セルジュ・ラング氏

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J.C.Killy   N.Green
男子初代チャンプ
フランスのジャン・クロード・キリー

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女子初代チャンプ
カナダのナンシー・グリーン

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写真/文 : Hiro.Yakushi
 
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