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2002年8月25日掲載
FIS
 
1997年3月9日
男子回転(SL)  -  焼額山スキー場
【プレ・オリンピック】
 
   男子回転(SL)は、3月9日、これも、五輪の回転会場となる焼額山コースで行われた。

 この日の主役は、もちろん、97年に入ってコンスタントな成績(7位、16位、8位、10位、6位、5位、5位)を残し、 『第1シード』入りを果たして日本のファンの前に凱旋する“木村公宣”だった。 スタートナンバー・ドローで『8番』をゲットした木村は、1本目、トップのフルセトから遅れること約1秒で、8位につけた(右上写真)。 上位には、トーマス・シュタンガッシンガー(オーストリア)、トム・スティアンセン、フィン・クリスチャン・ヤッゲ (ともにノルウエー)、セバスチャン・アミエ(フランス)といった強豪がつけていた。

 『フリップ30』というルールによって、1本目の30位から2本目を滑り始める。23番目にスタートした木村は、 守ることなくアタックを続けた。木村の滑りとともに『頑張れ』の声が、コースに沿って駆け下りる。 そして、フィニッシュラインを切ると、電光掲示板を見ることもなく、ガッツポーズで止まった(右下写真)。

 木村は、トップに立ち、後続を待つ。1本目5位のャッゲが、木村を抜く。そして、2位のシュタンガッシンガーがトップに。 最後に、フルセトがスタートした。そのフルセトが、前半で転倒するが、体勢を立て直して滑り続け、ゴール。 100分の6秒、木村を上回った。表彰台には立てなかったが、木村は4位。自己最高を記録するとともに、 日本選手が日本でのW杯で勝ち得た最高成績となった。そして、五輪への期待を抱かせる“興奮”を、日本のファンに与えてくれた。
  木村公宣
久々に夢を与えてくれた
木村公宣の1本目

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完走した木村公宣
ガッツポーズでゴールエリアを盛り上げる
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O.C.Furuseth
日本の雪が合っているのか
フルセトが3位に入った

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  F.C.Jagge
2位の
フィン・クリスチャン・ヤッゲ(ノルウェー)

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  T.Stangassinger
優勝した
オーストリアのトーマス・シュタンガッシンガー

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男子SLトップ5 男子回転(SL)の表彰台の5人。
左から:
      2位のヤッゲ(ノルウェー)
      優勝のシュタンガッシンガー(オーストリア)
      3位のフルセト(ノルウェー)
      4位の木村公宣
      5位のアミエ(フランス)
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写真/文 : Hiro.Yakushi
 
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