平成13年2月15日(木)から18日(日)までの4日間、東館山スキー場で男子大回転(GS:第8戦)と、
焼額山スキー場で男子回転(SL:第7戦・第8戦)の計3戦が行なわれ、絶好の天気の下で無事終了した。
大会1週間ほど前から、氷点下10℃以下の極限の寒さが続き、役員が苦労して水撒きしたコースは、
今シーズンのワールドカップ・シーンでは、最高のバーンに仕上がった。
大回転(GS)は晴天の下、約3,500人の観衆と大いに盛り上がった。その歓声のほとんどは、
オーストリアのエース、ヘルマン・マイアーに向けられた。強靭な体力を持つヘルマン・マイアーは、
あのアイスバーンをものともせず攻めて行き、1本目2位のサミ・ウォッティラ(フィンランド)に
1秒の大差をつけて、1本目首位についた。2本目もまったく危なげ無い滑りで、余裕の今期9勝目、うち
大回転(GS)4勝目を挙げた。また、ワールドカップ・ポイントでトップのミカエル・V・グルニゲン
(スイス)に85ポイント差につけ、大回転(GS)のタイトルの行方は、最終戦にまで持ち越された。
17日(土)・18日(日)の回転(SL)では、ピエリック・ブルジェ(フランス)が、2戦続けて
優勝した。彼は、昨シーズン怪我でワールドカップのフィールドを離れていたが、今シーズンは
カムバックして、見事、表彰台の真ん中を2日間ともキープした。また、涙を流しながらの記者会見も
印象的だった。
日本人選手は、期待されていた皆川賢太郎がいい滑りを見せたものの、2日間ともポイントゲット
ならず。木村公宣は、1日目の2本目にラップタイムを叩き出すなど、一応の成果を得られたようだった。
その他、石岡、生田、佐々木、岡田は2本目に残ることが出来なかったが、この大会を機に、大きく
ステップアップしてもらいたい。
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